この記事では山形大学工学部機械システム工学科について解説していきます。
工学部 機械システム工学科とは?
何を学べるの?
大学のホームページによると…
大きく分けて構造・材料・デザイン領域、熱流体・エネルギー工学領域、ロボティクス・バイオニクス領域の3つの領域があり、各領域の教員がそれぞれ特色ある教育と研究を行っています。(引用:山形大学工学部機械システム工学科 学科概要)
とあります。かなりざっくりとした説明なので、詳しい内容を知りたい方は大学の公式ホームページ:機械システム工学科の概要をご覧ください。
具体的には機械に関する学問である4力学「材料力学」「流体力学」「熱力学」「機械力学」を学びます。
1年次
教養科目がメインになりますが、学科特有の科目としては4力学に必要な数学(微積、微分方程式、線形代数など)と4力学の基礎(材料力学、機械力学)を学びます。また、機械設計のための製図もあります。高校で習った数学Ⅲと物理を主に使うことになるので、大学の勉強に不安がある人は長期休暇などに復習を行うと良いでしょう。
2年次
2年次になるとほとんどが学科特有の科目となります。そのため、ほとんどの時間を4力学と数学に費やすことになります。1年次と比べるとかなり専門的なことを行うようになるので、機械システム工学科らしい教育を受けている実感が湧くようになると思います。もちろん、引き続き製図の授業もあります。
3年次
2年次と比べ、自分の進みたい分野についての授業を自由に取れるようになります。後期からは実質的に(エンジニアリング創成Ⅱの実習)研究室の配属先が決定し、選んだ分野について学ぶことになります。前期と後期のどちらにも製図の授業があり、「完成しないと留年するぞ」と圧をかけられます(汗。
4年次~
自分で選んだ分野について研究室で学ぶことになり、卒論を期限内に書く必要があります。また、大学院に進むとより専門的なことを学ぶことができます。
Tips:研究室選び
機械システム工学科には大きく分けて、構造・材料・デザイン領域、熱流体・エネルギー工学領域、ロボティクス・バイオニクス領域の3つの領域がありますが、その他にも生物系や情報系に近い研究室もいくつかあります。「機械システム工学科に入ったけど、生物系・情報系に興味が移った」場合等にうまく活用しましょう。
自分から研究室にアポを取って見学したり、研究室見学会を利用したりしないとなかなか内情を知ることができないので、積極的に行動して悔いのない研究室選びをしましょう。
Tips:動画で見る機会システム工学科
2020年、コロナ禍でオープンキャンパスを行えなかったために、動画でバーチャルオープンキャンパスを行っていました。その動画をこのページで見ることができます → 山形大学:動画で見る機械システム工学科
入試科目、入試倍率は?
機械システム工学科の入試関連の情報は以下の通りです。令和5年度入試の情報を参考にしています。
一般選抜 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | 合計 | |
入学定員 | 前期:87名 後期:10名 | Ⅱ:6名 Ⅲ:10名 | Ⅰ:24名 | 140名 |
入試倍率 | 前期:志願(2.6倍) 受験(2.4倍) 後期:志願(6.1倍) 受験(2.4倍) | Ⅱ:志願(2.8倍) 受験(1.0倍) Ⅲ:志願(0.9倍) 受験(0.9倍) | Ⅰ:志願(1.3倍) 受験(1.3倍) | – |
入試科目 | 前期:共テ(5教科7科目) 2次(数学、理科) 後期:共テ(5教科7科目) 2次(小論文) | Ⅱ:面接(口頭試問) Ⅲ:面接(口頭試問) 共テ(3教科4 または5科目) | Ⅰ:面接(口頭試問) | – |
最新の情報や詳しい情報が知りたい方は「山形大学 入試」などのキーワードで検索すると大学公式のサイトが表示されると思うので、自分で調べてみましょう。
※山形大学工学部にはシステム創成工学科というフレックスコースがあります。入学後に専門分野を選択することができ、そこから機械システム工学科と同様の内容を学ぶこともできます。
参考:過去の入試結果|国立大学法人 山形大学 入学者選抜要項・学生募集要項|国立大学法人 山形大学
先輩たちの進路は?
学部卒業後の進路
令和4年度の学部卒業生の進路状況を見てみると、山形大学大学院に進む人が約4割、他大学大学院に進む人が約1割、就職する人が約5割と学部で卒業する人と大学院に進む人が半々です。例に漏れず国立大学ということもあり、修士課程に進む人も多いようです。
先輩方の詳しい就職先は山形大学工学部 機械システム工学科 卒業後の進路にある進路・求人欄の卒業後の就職先をご覧ください。
学部卒業後の進学先についてはこちらをご覧ください。学部卒業後の進学先
大学院修了後の進路
大学院修了後は学んだことが活きる製造業に就職する人が多い様です。
大学院修了後の就職先についてはこちらをご覧ください。修了後の就職先
まとめ
・機械システム工学科では機械に関する4力学「材料力学」「流体力学」「熱力学」「機械力学」が学べる
・研究室配属は実質的に3年後期
・同期の半分は大学院に進学する
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